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ミツバチが温度管理のプロだったという話

こんにちは。二本松養蜂場の西原です。

晩秋、越冬から養蜂を始めて、最初に驚いたことのひとつが
ミツバチの巣の中は、いつも同じくらい暖かいという事実。

外が寒かろうが、暑かろうが関係ありません。
巣箱の中は、ほぼ一定の温度が保たれています。

人間ならエアコンやストーブが必要ですが、
ミツバチは自分たちの体だけで調整しています。


目次

巣箱の中は約34〜35℃に保たれている

ミツバチの巣内温度は、
**およそ34〜35℃**が理想とされています。

この温度は偶然ではありません。

なぜこの温度なのか?

・幼虫が健全に育つ
・女王の産卵が安定する
・病気が広がりにくい

すべて計算されてます

数度ズレるだけで、
幼虫の成長や群全体の調子に影響が出ます。


暑いときは「羽ばたいて冷房」

じっと羽を動かしている蜂を見たことはありませんか。

あれは休憩ではなく送風係です。

働きバチが羽を高速で動かし、
巣内に風を送り込んで温度を下げています。

人間で言えば、
全員でうちわを扇いでいるような状態


寒いときは「蜂球」で発熱

冬になると、ミツバチは
蜂球(ほうきゅう)と呼ばれる状態になります。

女王を中心に、
働きバチがぎゅっと固まり、体を震わせて熱を生み出します。

外が氷点下でも、
蜂球の中心はしっかり暖かい。


温度管理は「個体」ではなく「群」で行う

すごいのは、
誰かが指示しているわけではない点です。

・暑ければ送風する
・寒ければ集まる

それぞれが状況を感じ取り、
勝手に役割を果たす

でも結果として、
群全体が最適な温度を保ちます。

完全に分業制の空調システムです。


温度が乱れると、群は一気に弱る

巣箱内の温度が安定しないと、

・幼虫が育たない
・女王の産卵が止まる
・病気やダニが増える

良いことはひとつもありません。

だからこそ、
ミツバチは命がけで温度を守ります。


養蜂家が「巣箱の置き場所」を気にする理由

直射日光、風通し、湿気。
養蜂家がやたら環境にうるさいのは、
ミツバチの温度管理を邪魔しないためです。

彼らは優秀ですが、万能ではありません。

人間が余計な負担をかけない。


それが、群を長く保つコツになります。


まとめ

ミツバチは、
エアコンも電気も使いません。

それでも巣箱の中を、
一年中ほぼ同じ温度に保ち続ける。

小さな体で、
めちゃくちゃ合理的。

だから養蜂は、
やればやるほど面白いんですよね。

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