こんにちは。二本松養蜂場の西原です。
養蜂をしていると避けて通れないのが「蜂に刺される」という話です。
ちなみに私はこの6ヶ月で2回刺されてしまってますが。。
その中でもよく聞くのが、ミツバチは刺すと死ぬという話。
実際その通りで、ミツバチは一度刺すと命を落とします。
でもスズメバチは何度でも刺してきますよね。
この違い、意外と知られていません。
今回はその理由を簡潔に書いてみます。
ミツバチが刺すと死ぬ理由
結論から言うと、原因は針の構造です。
ミツバチの針には
・返し(かえし)がある
という特徴があります。
この返しがあることで、一度刺さると針が抜けなくなります。
人間の皮膚に刺した場合、針は皮膚に残ります。
そしてミツバチが飛び去ろうとすると
・針
・毒袋
・内臓の一部
これが一緒に引きちぎられてしまいます。
つまり、刺した時点で致命傷。
これがミツバチが死んでしまう理由です。
⸻
なぜそんな仕組みなのか
ここが面白いポイントです。
ミツバチは基本的に攻撃的な生き物ではありません。
むしろ防御のために刺します。
そしてミツバチは
個体より群れを守る生き物
です。
針が皮膚に残ることで
・毒が入り続ける
・フェロモンが出る
・仲間に危険を知らせる
という効果があります。
つまり
自分の命と引き換えに、敵にダメージを与え、群れを守る仕組み
なんです。
養蜂をしていると、この行動はかなりリアルに感じます。
刺されると、周りの蜂が一気に反応するんですよね。
⸻
スズメバチとの違い
一方でスズメバチはまったく違います。
スズメバチの針は
・返しがない
・何度でも抜き差しできる
構造になっています。
そのため
・何度でも刺せる
・連続攻撃ができる
という特徴があります。
さらに毒性も強く、攻撃性も高い。
だから危険性が高い蜂として知られています。
⸻
役割の違いが大きい
この違いは、生き方の違いでもあります。
ミツバチは
・花の蜜を集める
・受粉を助ける
・群れで生活する
比較的おとなしい生き物です。
一方スズメバチは
・他の昆虫を捕食する
・巣を守るために積極的に攻撃する
捕食者です。
つまり
・ミツバチ → 防御型
・スズメバチ → 攻撃型
この違いが、針の構造にも現れています。
⸻
養蜂をしていると分かること
実際に養蜂をしていると、ミツバチはむやみに刺してくることは少ないと感じます。
・巣を荒らした時
・圧迫した時
・強い刺激を与えた時
こういった状況で刺されることが多いです。
逆に言えば、落ち着いて扱えば無駄に刺されることは少ないです。
ただし一度スイッチが入ると一気に警戒モードになるので注意が必要です。
⸻
まとめ
ミツバチが刺すと死ぬ理由は、針に返しがある構造のためです。
・ミツバチは刺すと内臓が引きちぎられる
・スズメバチは何度でも刺せる
・これは生き方の違いによるもの
ミツバチは自分の命と引き換えに群れを守る生き物。
この仕組みを知ると、見え方も少し変わりますよね。
養蜂をしていると、こうした生き物の本能に触れる場面が多くあります。
小さな体ですが、その行動にはしっかり意味があるんですよね。

コメント