こんにちは。二本松養蜂場の西原です。
2月に入り二本松市もどんどん暖かくなり10度を超える日が多くなってきました
巣門の前に立っていると、
次々と飛び立つ働きバチの姿が見えます。
その中には戻ってこない蜂がいることを、
養蜂を始めてから強く意識するようになりました。
働きバチの仕事は命がけ
働きバチの中でも、
外に出る「外勤蜂」は一番ハードな役割
仕事は、
・蜜集め
・花粉集め
・水運び
・プロポリス集め
行動範囲は広く、
巣から半径2〜3km、条件が良ければ5km以上飛びます。
毎回が遠征です。
何分くらいで戻ってくるか
条件が良い場合、
外勤蜂は巣を出てから
平均20〜40分ほどで戻ってきます。
距離ごとの目安は、
・近くの蜜源(数百m)
→ 10〜20分
・通常の距離(1〜2km)
→ 30〜40分
・遠距離(3km以上)
→ 40分〜1時間以上
水汲みの蜂はさらに早く、
5〜15分ほどで戻ることもあります。
それでも帰ってこない蜂がいる
現実として、
外勤蜂の5〜10%は、1日に戻ってきません。
100匹飛び立てば、
5〜10匹は戻らない。
この数字を知ったとき、
軽く衝撃でした。
帰ってこられない理由はいくつかある
原因はひとつではありません。
・スズメバチなどの天敵
・強風や突然の雨
・体力切れ
・農薬の影響
・方向感覚の乱れ
特に夏は、
暑さがすべてに重なります。
年を取るほど危険な役割に回される
働きバチは、
年齢とともに役割が変わります。
若い蜂は、
・掃除
・育児
・巣作り
年を取るにつれて、
危険な外勤に出ます。
群全体で見れば、
とても合理的な仕組みです。
これが誰に言われる事もなく本能で埋め込まれてるのが凄いと個人的に思います
夏は戻らない確率が上がる
気温が上がると、
・体力消耗
・巣内の換気負担
・蜜源までの距離増加
が重なり、
戻らない蜂が増えます。
30分で戻っていた蜂が、
40〜50分かかる日も珍しくありません。
巣門前で分かる違和感
夕方になっても、
・戻りが少ない
・巣門が静か
・羽音が弱い
こんな日は、
厳しかったかと思う日もあります
養蜂家にできること
働きバチが帰らない前提で、
群は成り立っています。
だから養蜂家は、
・暑くしすぎない
・無理な管理をしない
・蜜源の環境を選ぶ
戻ってこられる確率を少しでも上げる
これが仕事だと再認識しました
まとめ
働きバチは、
毎日リスクを背負って飛び立っています。
平均20〜40分の仕事でも、
1日に5〜10%は戻らない。
それでも群は止まりません。
巣門から飛び立つ背中を見て、そして蜂を見て
無事に戻れよーと思うようになったら、
養蜂の見え方が少し変わった証拠かなと思います。

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