こんにちは。二本松養蜂場の西原です。
養蜂を始めると、
誰もが一度は思います。
早くハチミツを採ってみたい。
この気持ちは本当によく分かります。
実際に我々もそうです(笑)
巣板に蜜が入り始めると、
箱を開けるたびに期待が膨らみます。
ただ、この早く採りたいという感情こそが
最大の落とし穴になります。
今回は私たち初心者が陥りやすい採蜜ミスを
纏めてみました。
失敗の本質は採りすぎではなく早すぎ
初心者が最もやりがちな失敗は、
採蜜量ではない。
採蜜のタイミングが早すぎることです。
- 蜜蓋が十分にかかっていない
- 巣板が未成熟
- 群勢がまだ安定していない
この状態で採ってしまうケースです。
なぜ早く採りたくなるのか
理由はだいたい共通しています。
- 巣板に蜜が見える
- 箱が重く感じる
- SNSや動画の影響
見た目の変化は、
想像以上に判断を揺らします。
もう採れそう。
そう感じた瞬間に、手を出してしまいます。
未成熟の蜜を採るとどうなるか
蜜蓋が少ない状態の蜂蜜は、
- 水分量が高い
- 発酵しやすい
- 保存性が落ちる
せっかく採蜜しても、
- 泡が出る
- 酸っぱい匂いがする
- 味が落ちる
こういった問題が起きやすくなります。
群へのダメージも無視できない
さらに注意したいのは群への影響です。
蜜を減らすことで、
- 働きバチの負担増加
- 女王蜂の産卵低下
- 群勢の停滞
結果として、
今年少し採れて、その後群が弱る。
この流れに入りやすくなります。
採れる状態と採っていい状態は違う
採れる=採っていいと考えがちです。
しかし実際には、群の備蓄を削っているだけ
というケースも少なくありません。
ハチミツは常に余剰とは限りません。
ベテランが慎重すぎる理由
二本松養蜂場には教えてくれる師匠がいるのですが、
経験を積んだ養蜂家ほど、
- 蜜蓋率を見る
- 巣板の成熟を見る
- 群勢とのバランスを見る
とにかく慎重です。
これは慎重というより、
失敗の記憶による当然の判断です。
初心者が意識したい判断基準
最低限チェックしておきたいポイントを整理しました。
- 蜜蓋がしっかりかかっている
- 巣板が十分に成熟している
- 群勢に余裕がある
- 今後の蜜源が安定している
どれか一つでも不安があれば、
採らない判断は正解です。
焦らなかった群は裏切らない
養蜂を続けている人ほど言います。
我慢した群ほど、翌年よく採れる。
- 働きバチが増える
- 女王が安定する
- 採蜜量が跳ね上がる
短期の満足より、長期の安定です。
結論として
初心者最大の失敗は、
採りすぎではなく早すぎです。
蜜が見えても、
まだミツバチのものという時間帯があります。
採蜜は技術よりも判断。
そして我慢。
この感覚が身についたとき、
養蜂は一気に安定します。
そしてこの感覚が身に付くよう日々勉強していきます。
ただ、皆さんに早くハチミツを届けたい、、

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