こんにちは。二本松養蜂場の西原です。
蜂蜜は自然にたくさんできるものだと思っていました。
でも、ある数字を知ってから、
蜂蜜の見方が更に変わったのを覚えています
1匹のミツバチが、一生で集める蜜の量は
小さじ1杯にも満たない。
これ、本当の話です。
ミツバチの一生は想像以上に短い
働きバチの寿命は、
活動期である春から夏にかけては約30〜40日ほど。
その短い期間で、
・巣の掃除
・育児
・建築(巣作り)
・外勤(採蜜)
すべてをこなします。
「蜜集め専門」になるのは、
実は一生のうち最後の1〜2週間程度です。
何回飛べば、小さじ1杯になるのか
ちょっと計算してみました
1回の飛行で運べる蜜の量は、
約0.03g前後。
1日に何十回も飛び、
花から花へ移動します。
それを積み重ねて、
ようやく小さじ1杯弱。
数字で見ると、
ちょっと気が遠くなります。
それを我々が口にしていると考えると感慨深いです
蜂蜜1瓶の裏側にいるミツバチの数
一般的な500gの蜂蜜。
これを作るために必要な働きバチは、
約2万〜3万匹分の仕事量とも言われます。
瓶をひとつ開けるたびに、
その数の往復飛行があったと思うと、貴重さが伝わってきます
蜂蜜は「余った蜜」ではない
よく誤解されますが、
蜂蜜はミツバチの主食です。
彼らは、
・冬を越すため
・幼虫を育てるため
必死に蜜を貯めています。
養蜂家が採るのは、
本当に余剰分だけです。
採りすぎれば、
群は弱りまり、子育てや越冬はできません
なぜ、それでもミツバチは働くのか
理由はシンプルです。
ミツバチは、
自分のために働いていません。
群全体のため。
女王と次世代のため。
個体より、群。
これがミツバチの世界
蜂蜜の値段が高い理由
高いから特別。
ではありません。
・時間
・距離
・命
・国産
・添加物、不純物なし
すべてが詰まっているから。
「安い蜂蜜が悪い」という話ではありません。
でも、
安さの理由は考えてもいいかと思います。
養蜂を始めて変わったこと
一気に使うより、
少しずつ味わう。
1日複数回に分けて味わう。
ミツバチを想像して味わう。
そんな食べ方になりました
まとめ
1匹のミツバチが一生で集める蜜は、
小さじ1杯にも満たない量
それでも、
彼らは毎日飛び続けます。
何も言わず、
誰に褒められることもなく
蜂蜜を口にするとき、
その背景を少しだけ思い出してもらえたら嬉しいなと思う今日この頃です。

コメント